数値化された世界で君は何を思う②

紫×黄色 趣味

寮に戻った俺(永田)は、今日の居眠りの反省文にペンを走らせた。「授業中に寝たくて寝る生徒はいないだろし、まして、午前中は農作業で汗を流したので仕方ない。」と愚痴をこぼした。ちょうど、日付をまたいだ時に、反省文を書き終え、ベッドにダイブしてそのまま夢に世界に落ちた。
次の日の朝、村田先生のところに反省文を持って行った。なかなか反省文を受け取ってもらえず、うだうだと村田の持論を30分ほど聞かされ、やっとの思いで解放された。早々に立ち去ろうとしたところに、村田から「1週間の草むしりをして根性を叩き直せ。そうすれば、梅の人間も少しはマシになるだろう。」とニヤニヤしながら言った。俺は、仕方なく「了解しました。」の一言を吐いて、村田の元を去った。学校のカリキュラム終了後に無造作に生えていった草を懸命に抜いていった。それが3日間続いた。4日目には校庭の雑草がきれいさっぱりなくなった。現在は使用されていない第三棟の草むしりを始めた。1時間ほど経ち、日が沈み始めたころ、「バタン。」と大きな音がしたので、俺は、その音がなったほうに歩を進めた。そこには、服装と髪が乱れた30代の男が倒れていた。俺はすぐに教員に連絡をしようとしたところ、倒れた男がさっと立ち、俺の首元にナイフを突き立て、「人を呼ぶと殺すぞ。」と言われ唾を飲んだ。続いて、「教員や生徒が立ち入らない場所を教えろ。」と言われ、俺は考えた。昔、第三棟を清掃していた時に、現在は使用されていない保健室のベッドの下に地下に続く階段を発見したことを思い出し、その場所を伝えた。男は「そこに案内しろ。」言われ、その場所を案内した。
保健室のベッドの下の階段を降り、5帖ほどの部屋を案内した。男は「誇りを被っているが広さは十分だ。後は、お前がここに一度食料を持ってこい。他の人間にばれないように」と言われ、俺は頷いて了承した。なぜこんな目に合わなければならいんだと思いながら、自分の運命を憎んだ。俺は、「あなたなぜ、そのような恰好をしているのですか?」の問いに男は「俺は、(梅の銅)の人間だ。」と答えた。村田先生の歴史の授業では、最高ランクは「松・銀」・最低ランクは「梅・銀」までしか排出されていないことを思い出した。俺は続けて「あなたは何者ですか?お名前を教えてくれませんか。」恐怖と男の興味で震えていた。男は「アダムから社会に不要の人間で、名前は13だ。」と答えた。
13は、「なんかの縁だ。俺たち梅・銅の世界を教えてやる。」と笑っていた。俺は13から聞いた話に衝撃を覚えた。

 



 

永田は寮の自室に戻り、ベッドに横になり、天井を見た。13から聞いた話はこうだ。「梅・銅」は判定された瞬間から、日本で戸籍・今まで生活していた記憶が消される。そこでは、非合法な人体実験が行われた。現在有効なKウイルスの実験体や筋肉増強剤等を撃ち込まれなどの考えるとゾッとする内容だ。また、一部の富裕層のために開催される「闇の闘技場」が開催されているそうだ。聞いた話は、野生のゴリラやライオンとのマッチアップもあるそうだ。ちなみに13は、筋肉増強の薬を撃ち込まれて、この闘技場でゴリラと戦った時に頭にゴリラのパンチをもらい、今までの記憶が甦ったそうだ。ゴリラとの戦いに勝ったのちに医務室から脱走して現在に至るそうだ。

永田は面倒なことに巻き込まれたと思いつつ、非日常にワクワクしていた。13は、このまま逃げ切ることはできないので、海外に移住しようとしている。永田は船の提供と数日分の食料を要求された。船に関しては、1年に数回、「マグロ漁船」に乗ってマグロを釣る行事が行われる。その船を活用すれば問題ないと考えた。



 

 

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